風の歌を聴きながら

韓国語レベル万年中級者の気まぐれ翻訳ブログ。

イジョンソク インタビュー(エスカイア)【和訳】

とても騒々しい孤独

イジョンソク エスカイア インタビュー 和訳

 

原文

너무 시끄러운 고독 - 에스콰이어 코리아 Esquire Korea

 

 

一度もしっかり休んだことがなかった。撮影した全てのドラマが成功し、映画では鮮やかな変曲点を撮った。

世界のどこでも癒える暇のないスターでありながら、急に倦怠と孤独を語ったイジョンソクと午後3時に交わした対話の記録。

 

イジョンソクは今や予測不可能な俳優になりました。本当に驚いたのはイジョンソクが意図したそのまま成功を収めたということです。

意図というよりは、その時その時方向性についてたくさん考えました。自分の現在と進んでいく方向について。自分でイジョンソクという自我にとても作品のモニタリングもたくさんして毎日イジョンソクについて考えてみるとイジョンソクという人物自体について一つの足跡を残そうと努力しました。

 

俳優として、人としても?

インタビューを受けるとこういう質問をたくさんされるじゃないですか。本人の長所もしくは本人に対して褒めてあげたいことについて。客観的に見ようとして今短所はたくさん話すことができるんですが長所を話そうとするとしばらく悩みます。

 

それで見つかりましたか?

うーん頭がかなりいいと思います。

 

パクフンジョン監督も賢さをイジョンソクの強みとして挙げてましたね。似たような印象を受けました。本当にしっかりしている俳優だ。

そんなことはないです。その時その時相手の台詞のテンポやニュアンス、トーンに倣ってすぐ反応する、動物的な感覚と言うじゃないですか?僕はそうやって演技するタイプではないんです。本当に学究的です。計算した上で演技するタイプ。感情に従ってただその人物として完璧に演技しなければいけないけれど、外で探そうとするのがちょっと多くて

 

それならキムミョンミンさんと一緒だった時目新しい感じがしたでしょうね。正確な演技で定評のある俳優ですから。

先輩がNGを出すところを一度も見ませんでした。セリフを間違えたりセリフを忘れたこともありません。メソッド演技法というじゃないですか。撮影している間はその人物として生き抜こうと努力する感じでした。だからたくさんついて回りました。「先輩、僕ここできなさそうなんですけど。どうやって演技したらいいでしょうか?」とたくさん質問しました。

 

本当に分からなくて分からないと言ったということですか?

そうです。ドラマに慣れていくうちに機械的に演技する時も多かったです。このくらいの表情なら十分この状況が説明できるだろうと考えたりもしますから。そうしたくないのにそうするしかなかった自分から抜け出すための突破口が必要だけど、答えが出なくて助けを求めましたね。

 

最も刺さったアドバイスはありましたか?

実質的な話。本当に詳しくお話ししてくださいました。「先輩、このシーンで感情を爆発させるのにここで叫ぶとちょっと大げさな気もするし活気が落ちる気もするんですがどうすればいいですかね?」こういう時、「こんな感じでさ、なんだ。こんなの分かるだろ?」というのではありませんでした。「ここの筋肉をこうやって使えば感情がもう少し大きく見えるし、体をこうやって使えば感情がこうやって伝わるんだ」という感じです。実質的なアドバイスをくださいました。

 

「あなたが眠っている間に」を先に撮ったでしょう?かなり違う人物を続けて演技しましたね。

「あなたが眠っている間に」序盤はとてもさ迷いました。変えようとたくさん努力したからさらに変化がついたようです。

 

そして演技についての悩みがある程度解消されたのなら、今は前よりさらに自由に演技できるようになったのではないでしょうか?

僕がどんな負担があったのかと言えばですね、パクヘリン作家さんと3回目の作品なんですよ。作家さんの作品をファンとしても本当に愛しています。ですが今までやったものとは変えなくはいけないという気持ち。同じ作家の作品を同じ男性主人公がやるのに前と同じでは作家さんに迷惑がかかることもありますから。でも面白く見ていますよ。こうして事前製作をしたことも初めてだったので。本来なら今フィードバックを見ながら前放送回の感情を次の放送回で補強したりするやり方でやってきたんですが、今回はずっと撮っていたからそれも不慣れでした。他人のドラマを見るように見ています。

 

それはとても高い次元の瞑想だったりもしますね。自分と自分の感情を客観的に見るという。

毎作品成長してきたと思いました。演技的にだったり人間的にだったり成長していってるなと感じていてもそれがピタッと止まる瞬間が見えるじゃないですか。はたと絶壁に立ったような気になる時もあります。

 

なぜそこまで自分を追い込むんですか?少し肩の荷を下ろして楽しんでもいいんじゃないですか?

成長したと感じること自体が実は劣等感から始まったんだと思います。自分を客観的に見て他人と比較し始めて、そうしたら劣等感が生まれて劣等感によって刺激を受けて。それで一段階ずつこうしてやって来たんだと思います。だから「なぜそこまで?」という質問を受けた時、考えてみてもよく分からないんです。だけど、「上手くなりたい」「~~のは嫌だ」というのが一番大きかったと思います。

 

顔の線が太くはっきりしている男性俳優はかっこよく歳を重ねるけれど僕の顔はそうではないようだ」という言葉、今もそのように思っていますか?

はい、そう思います。ただ何か演技をしなくても顔から感じられる威圧感?例えば僕がキムミョンミン先輩の役割、タバコを吸って暴言を吐きながらそんな場面を演技的に変化をつけて表現することはできるけれど、ただ感じるものがあるじゃないですか。僕は線が細いので、それを克服するには演技術でするしかないから。まだ中身が不足しているからそこが残念だという意味でした。

 

俳優の中身は直間接的経験であるはずなのに、デビュー以降休む時間がなかったじゃないですか。その時はそれが楽しかったでしょう?

もちろんです。

 

ところがいざ振り返ってみると虚脱する時。

今まではTVで、他のドラマで、先輩方の演技とドラマの中の世界を見ながら感情を感じて間接経験をして来たということでしょう。その感情を土台に今まで演技をしてきました。そうしていたら20代後半じゃないですか、たくさんのことを頭では覚えたけど実際にイジョンソクが経験したもの自体がありません。

 

資本が尽きたという感じ?

僕が今まで培った経験値は全部使ってしまったような気持ちになりました。だから最近は人間イジョンソクとしての些細な経験について考えます。俳優ではなくイジョンソクを考えてみたことがなかったんですが。

 

旅行はしましたか?今回の「エスカイア」、サンローランとパリに行ってきたじゃないですか?

サンローランのショーを見て、お母さんと弟を一緒に旅行しました。ルツェルンとローマに行きました。ガイドブックにある観光地をに、車もガイドもなく行ったのが初めてでした。たくさん歩いて疲れはしましたが良かったです。でも弟に聞いてみたら兄さんとはもう旅行に行かない、と。

 

なぜですか?

バチカンでもどこでもアジアの方々が僕を知っているから。家族たちは敏感になるんです。見つけて写真を撮って「すみません」だから隣でストレスを受けるんでしょう。

 

パリはどうでしたか?

一つ感じたことは、僕も昔モデルをやっていたので「間違いなく韓国人モデルたちはウォーキングが上手いなあ」ということ。背が低いモデルが多かった気がするし。サンローランはデザイナーが変わって確かに感じが変わったりしました。僕もサンローランがもともと好きで、今回のコレクションの舞台は本当に素敵でした。エッフェル塔を背景に。

 

友達とも初めて旅行したんですよね?

ああ、チョンヘイン、シンジェハと日本へ。だから「당잠사」が終わってからはちょっと色々な経験をしました。僕は旅行が本当に好きじゃないんです。ただホテルにじっといるだけでも出かけてきたという感じが好きでほとんどホテルで過ごしていたんですよ。でも今回は歩き回る旅行をしました。日本でもここが有名なんだって、ここが美味しい店なんだって、そんなこともしてみて。

 

日本ではかなり調べてみたんでしょうか。

ジレンマです。隣で気を遣ってストレスを受けますから。

 

イジョンソクはそれを楽しむことができる人ですか?

耐えなければならない部分だと考えます。

 

逆説ですね。演技は自由でこそできるというのに。

状況によって違うとは思います。僕はもともと内向的で外にもあまり出ないけれど今はまさに出て行ってみようとしているんだから。適応段階というか?

 

今のイジョンソクを汽車だと考えるならば、今止まっているこの駅がかなり気に入っています?

うーん、抽象的な質問ですね。

 

今までは駅ごとに止まったりはしましたが停車時間が5秒くらいな印象でした。とても性急な案内放送が流れるんです。「降りる方は速やかに降りてすぐに乗車してください!早く!」今はさっと方向を変えました。違う風景が広がり始めました。ギアも一段落とした感じ。

そうですね、今まさにそうしています。

 

しかしゆっくり行くのも簡単ではないでしょう?急いで走っていた汽車は自分が走っていたスピードを体で覚えているから。

不安です。実は最近僕の関心事はこのカフェ(シンサドン89マンション)なんですよ。全ての関心事がそこです。本当に新しくて本当に面白いです。ビールの種類があんなに多いことも知りませんでした。僕はただ過ぎ行く人々が立ち寄ることのできる、僕が楽しめる空間を作りたかったんですが店がオープンする前に噂が流れてファンたちが来始めました。「ああ、これはもうダメなんだろうな」と思いました。

 

検索するとすぐにイジョンソクカフェと出て来ます。

ほんの2、3週間だけでも隠れていたかったです。甘い考えでした。もともと新人の時から路地にある静かなカフェでくつろいで人に会ったりするのが夢でした。それが難しくなってまたジレンマに陥ります。

 

ファンというのはどんな存在ですか?

多くのことを与えてくれるが、永遠に取り戻すことのできないものを奪いもしますね。

 

少し前にファンミーティングもしましたね?

約束した場所でファンたちに会う時、その応援と愛に胸がいっぱいになります。今回もオープニングしながら上がって行く時、歌を歌いながら本当に泣きそうになりました。ファンミーティングはカフェで会うのとはまた違います。さっきも中国のファンがいらしてました。まずその方達は僕を見て硬直。その次はカメラを取り出すんです。当たり前のことですがこのカフェはイジョンソクを好きな方たちも来ますがイジョンソクを好きではない方たちもいるんです。そしたらお客さんとして来られた方たちが居心地が悪くなることもあるからそれが心配です。「ああ、もうファンたちがいる時はここに来れないな」と考えるでしょう。僕がどうにかします。

 

夢がある人が現実と妥協しながら夢を追い続けるときはいつも葛藤するじゃないですか。職場に通いながら小説を書く人の例を挙げるなら、職場で経済的安定を得ることができるけれど時間は虚しく奪われるでしょう。それで不安に苛まれます。会社という汽車に座っていたら夢という駅をただ通過するのではないか。イジョンソクが過ごして来た時間もそうだったでしょう。何を得て何を失いましたか?

かなり響いた。得たものはたくさん思い浮かびます。陳腐な答え。お金と名誉を得て自由を失った?あえて失ったものを話せば、青春だと思います。30を前にして考えてみたとき僕はMTワークショップ、合コンもしてなくて。今回の旅行でも弟は一人でグーグルマップを開いてUberを呼んで行くんです。「なあ、それどうやってやるんだ?」という質問みたいなもの。「すごいな、我が弟」こんな感じです。実際大したことではないのに。

 

しかしイジョンソクが俳優ではなかったなら、俗に青春といったとき思い浮かぶそんな経験をしたでしょうか?

僕がそれをほんの数日前に、スイスからイタリアに行く飛行機で考えました。かなり真面目に一時間の間飛行機の中で考えてみました。今のイジョンソクではなくただの大学生だったなら俳優を夢見る学生だったでしょう。夢だけ見て今の歳になったと考えたらとてもありがたかったです。21歳の時、デビュー直前ことを考えてみると「一生懸命やれます!」と言ったほどには実は演技の練習をしていなかったんです。だから情熱があるほどには準備ができない未熟者だったと思います。それがぴったり合っていると思います。

 

世界が青春に強要している放漫で軟弱なイメージがありますよね。けれど誰かは一度もそんな青春を送ったことがないとも言えますよ

また21歳を生きますか?それは拒否すると思います。

 

得たものと失ったものという質問自体が虚しくなりますね。

確かなことは、生きるのは面白くないです、最近。

 

酒でもあればよかったですね、ここ。倦怠を感じるということですか?怖い感情でしょう。

なんと言えばいいのか分かりません。30を超えるときわけもなくただそんなもの?かなり「30の頃に」を聴きながら憂鬱になろうと努力する感じ?実は変わるものはないということを分かっていてもです。30はどうでしたか?

 

私は締め切っていました。振り返れば時間が圧縮されたようで一気に1年経ったようでもあるし数ヶ月間の間に起こったことのようでもあるし、はい。

最近特に悩むことはないんですか?作品は今放送中で、これからすることについて悩もうと時間をもっと持つこともできます。でも眠ろうとしても眠れません。必ず日が昇るのを見てました。それで「僕は今何を考えているんだ?」ち考えてみたら考えてなかったんですよ。なのにただ辛かったこと。何か悩んでいるような感じなのに実際は悩んでいません。ただそうやって夜を過ごすことが多いです、家では。こうやって食卓に座っています。

 

朝お母さんが本当に驚かれるでしょうね。

今日の朝も水を飲もうとリビングに入っていったんですが、朝の7時頃でした。お母さんが出て来て本当に驚いて「あんたはなんで寝ないで出て来てそうしてるの」と。「分からないよ、僕も」と言いました。ハハ。最近はなんとなくそんな感じです。それでも幸せだと考えています。感謝しようとしているし。

 

最近もTVを見ながら演技の練習をしますか?

それあ習慣です。最近は本放送の時に一回見て家に帰って再放送をもう一回見て寝る前にもう一回見るんです。自分のことを見ながら問題点を把握しようとしてます。何がいけなかっただろうかと見ます。日常のようになってしまったので特別な意味づけをしたくはなくて。「愛の温度」をを見たいけどなんとか見ないようにしています。

 

なぜですか?

1話だけ見て泣きそうでした。悲しい場面でもありません。男性主人公と女性主人公が会っただけなのに「ああ、見れない」って切りました。「後で終わってからまとめて見よう」と。ああ、僕が最近寂しいのかな?

 

倦怠や退屈さは一人でなんとかして克服することができるでしょう。でも寂しさは。

「孤独だ」が合っている気がします。お母さんにもこの話をたくさんしました。「お母さん、僕すごく孤独だ」「今僕本当に孤独なんだけど、これ結婚したら解決する?」

 

その孤独なイジョンソクにユンギュンサンさんは本当にいいお兄さんのようですね。「三食ご飯」を見ながらそう思いました。

はい、本当にいい人。今も「三色ご飯」の会食があるんですが来るかとメールが来ました。本当にお兄さんらしいお兄さんです。頼れることのできる人。心の内を話せるような人。

 

イジョンソクの孤独はどうしましょう?

それはユンギュンサンが解決できない

 

自分をずっと苦しめながらビデオカメラで撮影してまた見るのももしかしたら。

そうです。完璧ではないからずっと自虐をしているんです。ただ毎日つらい。完璧にしようとするけど完璧にすることができないからとてもつらいものがありますね。狂いそうです。立派な俳優に会うとても羨ましいし嫉妬もたくさんするし。

 

最近イジョンソクを刺激する俳優は誰ですか?

チョンヘインという俳優がとても好きです。本当にかっこいいです。あまりにかっこよくていつも「ヒョン、僕と顔交換しちゃダメ?」と言います。ギュンサンと兄が似ている点があります。僕より1歳しか歳上でないですが、本当に兄みたいです。演技は僕が先輩だけれど人生の先輩として本当にたくさん話をして周囲を弟にする術を知っている人。今は本当によく分かりません。演技をどうすれば良くなるのか。演技はすればするほど難しいという先輩方の言葉がようやく分かったので気がおかしくなりそうです。ところでこのインタビュー大丈夫ですか?使えるところありますか?

 

もちろんです。

俳優イジョンソクについての質問よりただ人間イジョンソクについて聞いてくださって僕も当惑しましたがとりあえず「こうです」と申し上げましたがはっきりした返答ができなくて。僕もまだ悩み中なので。だから使う時にお困りになるかと思いまして。

 

紳士という言葉についてはどう考えますか?

記者さんは?

 

3つ。毎日少しずついい人になろうという態度。一人でも苦しまない人。女性に対する良い態度。

おお、僕もそれにします。かなり響きました。あ!僕は一番重要なのはこれがと考えます。本人について本人が話さないこと。対話をしてみると僕はこんな人だ、僕の性格はこうだと話すのはいつも正確ではないと思います。自分は自分をずっと合理化するじゃないですか?僕を隣で長い間見守っていた友達やお母さんの方がもっと正確でしょう。だからそれが一番目です。二番目は一人の人だけ愛するという異性に対するマナー。

 

昨日もほとんどお休みになってないんですか?今日はもう寝なくちゃいけないんじゃないですか?

今日は5時にパティシエに会うことにしました。